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初めてのネットショップ開設 ~モール出店と独自ショップのメリット・デメリット~

2016.08.10

ネットショッピング

はじめまして。こちらのブログには初登場になります京都オフィスの重永です。

 

スタッフ紹介ページにも記載されておりますが、印刷、web制作、広告、ネット通販といろんな仕事を経験しております。

 

若い頃にはカメラマンもしておりました。
その頃は高画質のデジカメでもせいぜい150万画素くらいで、価格も100万くらいしていて、「デジカメなんかオモチャや、業務には全く使えん」とか言われてたもんです。
そんなこと言ってた人達は、今頃どうしてるんでしょうね…。

 

さて、そんな私の経験から、本日はECショップに関するお話しをしたいと思います。

 

ネットショップを始めようと思った多くの人がまず最初に決断を迫られるのが、どこにお店を開くか?ということでしょう。

 

ECサイトは、大別すると、自社ドメインにてシステムごと管理・運営を行う自社ショップと、楽天やYahoo!Shoppingなどの集客力のあるモールサイトへの出店に分けることができます。

 

自社ECサイト構築とモールサイトへの出店は、どちらも一長一短があって、必ずしもどちらの方が一方的によいということはありません。
その証拠に、大きなネットショップは、自社ショップだけではなく、楽天、Yahoo!Shopping、Amazonなどなど、各モールにも幅広く出店していたりします。

 

複数の店舗を展開していくことで売上を伸ばしていくというのは商売の常道なので、予算や運営スタッフに余裕があれば、特別な理由がない限り、売り上げを見込めて利益を確保できるモールへはどんどん出店されることをお奨めします。

 

しかし、これからネットショップ始めようというような場合は、最初からそこまで余裕がない場合がほとんどでしょう。
そこで最初のネットショップをどうしようか悩む訳です。

 

そんな皆様の決断の一助になればと思い、自社ドメインのネットショップとモール出店のメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

 

■モール出店のメリット

○高い集客力

モールサイトはこれまでの実績に裏打ちされた大きな集客力があり、サイト内検索を攻略すれば、ある程度の集客が見込めます。
また、販売している商品にもよりますが、広告などの集客サービスを利用することで、ショップを出店したばかりでも最初から簡単に集客することも可能です。もちろんその分広告料はかかりますが。

 

○購入への心理的障壁が低い

楽天にしろYahoo!Shoppingにしろ、サイトへの訪問者は何かを購入する気で訪問されている方が多いです。
モールサイト内での検索行為も、購入前提の場合が多く、こうした購買意欲の高い方々はネット通販での購入に対する心理的障壁も低いので、購入に繋がりやすいです。(専門的な言葉で表現すると「コンバージョンが高い」という状態です)

 

○信用

初めて利用するネットショップでの購入は不安なものになりがちですが、モールサイトの場合、ショップの知名度をモールの知名度がカバーしてくれるのと、モール出店自体にショップの健全性を担保する働きがあるので、最初からショップに対する信頼感をある程度得ることができます。

 

○ポイント

Yahoo!ShoppingならTポイント、楽天なら楽天ポイントといったように、共通ポイントが使えることも魅力です。ポンパレモールではPontaポイントも使える上に、じゃらんやホットペッパーなどリクルートグループの各サービスでばらまかれているポイントが使えたりすることから、ポイントを使った購入者が非常に多く、高いポイント回収を見込めるモールとして知られています。
もちろんポイント回収の裏には、ポイント原資の負担もありますので、いいことばかりではありません。

 

○クレジットカード決済システム

ネット通販利用者の大半が決済にクレジットカードを利用していますので、クレジットカード決済に対応しておくことは必須条件と言えるでしょう。
多くのモールにはクレジットカード決済システムも用意されています。
もちろん利用には審査が必要ですが、高いセキュリティが必要なシステムを自前で用意する必要がない分、独自ショップに比べると導入が容易です。

 

■モール出店のデメリット

○出店料・ロイヤリティ

モール出店の最大のデメリットが利用に関する費用が高額ということでしょう。
月額の利用料の他、売り上げに対するロイヤリティが発生するモールが多いので、売り上げが上がれば上るほど、費用もかさむことになります。
モールでのショップ運営には、このロイヤリティのことを頭に入れて損益計算をしておかないと、売れているのに最終赤字ということにもなりかねません。

 

○ショップ独自のブランド構築が難しい

意外に思われるかもしれませんが、モール利用者の中には、実際に販売しているお店ではなく、そのお店が出店しているモールで購入したという認識の方がいます。
例えば楽天やAmazonというお店で購入したという認識です。
嘘のような話に聞こえるかもしれませんが、同じモールに出店している他所の店へのクレームが来るなんてこともあるのです。私もネットショップの店長時代に何度も経験しています。
そういう人々に、自店のファンになってもらってリピートしてもらうということは困難を極めます。

 

○他店と比較されやすい

モールでの検索結果には、他店の商品もずらっと表示される訳ですから、簡単に比較され、どこにでも売っているような商品は価格競争に陥りがちになります。

 

■独自ショップのメリット

○出店料やロイヤリティがかからない

やはり独自ショップ最大のメリットはモールに支払うロイヤリティが不要ということでしょう。
ただし、出店料やロイヤリティが不要とは言え、その代わりにサーバ代やドメイン代、システムのメンテナンス費用など、別の費用が発生しますので、必ずしも安価とは言えない場合もありますが、売り上げに比例して増えるロイヤリティがないということは、売れれば売れるほど利益も大きくなりますので、その利益をどう回すかが独自ショップ運営のキモになります。

 

○カスタマイズ

モールではショップシステムの機能上の制約や規約上の制限によりできなかったことが、独自ショップでは可能になります。
モールにはない独自の機能やサービスを追加し、モールショップではなく独自ショップでの購入を促すようにすることが重要です。
また、デザイン上の自由度の高さも魅力です。
ショップシステムにカスタマイズを施す必要がある場合もありますが、やろうと思えばできるということは大きなメリットです。

 

○ブランド構築に強い

モールではなくそのショップで購入したという認識を持ってもらいやすい独自ショップは、自由度の高いデザインやモールにはない独自サービスなどを打ち出すことにより、ショップの魅力を高め、さらなるリピーターを呼び込むことが容易になるでしょう。
他店とは比較されにくいことから、ショップブランドを確立することで、価格競争以外の部分で勝負することが可能です。

 

■独自ショップのデメリット

○集客が難しい

独自ショップ最大の難点は集客が難しいところでしょう。
ショップを開設しただけではお客様は来ませんので、リスティング広告など適切なプロモーション施策を打っていくことが重要です。
もちろん検索エンジン対策は必須です。

 

○システム構築が難しい

今やオープンソース系のカートシステムやWEBサービスが豊富に揃っているため、これから独自ショップを開設しようという方で、カートシステムまで自社開発するというところはないでしょうが、それでも、カートシステムのサーバへの設置や各種設定やショップデザインの実装など独自ショップの構築には、専門的な知識が必要なため、非常に難しく、業者に依頼するとなると高額な費用が発生します。
また、クレジットカード決済などの仕組みを導入するにも、決済代行サービスのシステムとの接続に対応する必要があったりと、勝手に機能強化されていくモールとは異なり、自分たちで動かない限り何も解決しないのが独自ショップのデメリットです。

 

○メンテナンスが難しい

サーバの運用やSSL証明書の更新、カートシステムのバージョンアップや各種セキュリティ対策など、専門的な知識がないと難しい運用上の様々なメンテナンスにかかる手間も独自ショップのデメリットと言えます。
トラブルが発生した際に迅速に対応できる体制を整えておかないと、いざという時に大きな損失を被ることに繋がります。

 

以上、簡単にモール出店と独自ショップのメリットとデメリットをまとめてみました。

 

その他にもモールと独自ショップの中間的な存在のレンタルカートと呼ばれるショッピングカートのWEBサービスもあります。ショップサーブやカラーミーショップ、メイクショップなどが有名です。
メンテナンスの手間がなく、利用料が比較的安価で始められ、独自ドメインでの運用も可能なものもあったりしますが、登録商品数に制限があったり、デザイン上の制約があったりなど、自由なカスタマイズはできません。

 

また、最近では、BASESTORES.jpなどの利用料無料のショッピングカートWEBサービスもあり、個人レベルでも気軽にショップ運営することも可能になりました。

 

なお、現在はYahoo!Shoppingが出店料無料でロイヤルティも不要になったため、モール出店最大のデメリットがなくなり、メリットはそのまま享受できるということもあり、最初にネットショップを開設するなら、まずはYahoo!Shoppingへの出店をお奨めすることが多くなりました。

 

 

最後に、これからネットショップ開設しようという方向けに弊社が作成した「ネットショップ開店準備シート」をご紹介します。

 

ネットショップ開店準備シート

 

これは、昨年弊社の主催で開催した「ネット通販入門セミナー」の参加者に、セミナー後のフォローでお伺いさせていただいた際にお配りしたもので、ネットショップ開設前に、このワークシートに沿って順番にいろんなことを考えて決めておくと、繁盛店構築のための基盤が出来上がっているという便利なワークシートになっています。

 

最初に考えておくべき以下の3つのことに加えて、ネットショップのプロモーション戦略について、自分で考えて決めるための手助けになるワークシートです。

1.お店のコンセプト
2.業務フロー
3.損益計算

 

初めてのネットショップを開設しようかとお考えの方がいらっしゃいましたら、お問合せフォームよりご相談下さい。

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