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フェイクニュースを見破る賢者フクロウ

2017.05.10

賢者フクロウ

こんにちは。
京都オフィスの重永です。

 

ゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか?
京都オフィスのスタッフには、海外へと羽を伸ばした者もいたようです。羨ましい…。

 

我が京都サンガはGW3連戦を2勝1分の負けなしで乗り切り、ここ5戦負けなしと一時期の絶望の谷は超えてくれたようです。

 

私はというと、5月5日の早朝にあまりの腹痛で救急車で運ばれてしまいました。
以前、結石が出たことがあり、その時と同じような感じでしたので、おそらくそうだろうと思っていましたが、運ばれた先の病院で調べてもらったところ見事に結石でした。

 

7日の夜にも激しい痛みに襲われ、処方されていた痛み止めも効かないくらいだったので再度通院したわけですが、結石は病気のうちに入らないとばかりに、水分をたくさん取るようにと言われて痛み止めを処方されるくらいで、何か特別な処置を受けることもなく、付き添ってくれた妻にも「陣痛の時の方が痛い、痛がりすぎ」と怒られて、散々なゴールデンウィークでした。死ぬほど痛かったのに、トホホ…。

 

ググってみたところ、コーラなどの糖分の多い炭酸飲料や、ナッツ類やチョコレートなどシュウ酸を多く含む食べ物を採りすぎると腎結石のリスクが高まるそうです。
心当たりありすぎです…。反省。

 

 

さて、そんなGWに入る前の4月26日(水)に、Googleウェブマスター向け公式ブログより、Google検索のアルゴリズムの変更に関するアナウンスがありました。

 

Google 検索における最新の品質向上について (Googleウェブマスター向け公式ブログ)

 

今回の変更は、「アウルアップデート」と呼ばれ、「フェイクニュース(偽ニュース)」への対抗措置として行われたものです。

 

「フェイクニュース」とは、意図的に嘘のニュースを流したり、真偽が定かでない情報を誤解を招くような内容で広めようとするもので、その名の通り偽のニュースです。
ひとことで言うと「デマ」なのですが、アクセスを集めて広告費を得るために、人々の注目を浴びそうなネタを無責任に発信する場合もありますし、面白半分でジョークとして発信したものが、SNSなどで拡散するうちに真実として流れてしまう場合もあります。

 

また、その情報によって打撃を受けるモノを貶めるたい人々によって悪意を持って拡散されたりする場合もありますし、逆に善意から拡散する場合もあります。その情報を信じたい人々や、深く考えずに共有するうちに、偽情報でも真実として拡散してしまうところがSNS時代的な現象です。

 

選挙や国民投票の前などにフェイクニュースが拡散し、それによって人々の投票行動に影響を与えるなど、社会問題化しつつあります。

 

最近ではNHKのクローズアップ現代でもこの「フェイクニュース」の問題が特集されていましたので、ご存知の方も多いのではないかと思います。

 

※参考:フェイクニュース特集(NHK クローズアップ現代)

“トランプの時代” 真実はどこへ

あなたは被害者?加害者?

 

 

昔、インターネット上の情報は玉石混交で、ネット掲示板の書き込みは「便所の落書き」と同じと評されていましたが、今やその「便所の落書き」にすら多くの人々が右往左往させられる時代になってしまったということでしょう。

 

トランプ米大統領に言わせると、自分に批判的なニュースを発信しているマスメディアこそが「フェイクニュース」だということになるようですが、マスコミを含め、権威ある立場の者から発信される情報に意図的な「嘘」が紛れていると、何を信じてよいのかわからなくなり、結局、便所の落書きであろうとも、人々は自分の信じたいものだけを信じるようになってしまうのかもしれません。
そうなると、デマゴーグに扇動される無知な大衆と何ら変わらなくなってしまいます。
そのような状態に陥ってしまわないために行われたのが、今回のGoogleによる「アウルアップデート」でしょう。

 

「アウルアップデート」とは、今回の「フェイクニュース」対策のためのプロジェクトを、Google社内で「アウルプロジェクト」と呼んでいたところからついた名称だそうですが、「アウル」とは英語で「owl」、すなわちフクロウのことです。

 

フクロウは欧米では「賢さ」の象徴。

 

「フェイクニュース」は、見た目としてはなんらおかしい作りではなく、一見して記事の真偽を機械的に判定することは簡単ではないため、フクロウのような賢さが必要だというところから命名されたのではないかと推測します。

 

 

SEOが気になる方にとっては、じゃあ、我々はどうしたらよいの?というところだと思います。

 

今回のアップデートに先立ち、Googleでは今年3月に「検索品質評価ガイドライン」(PDF)を改訂しています。
どこがどう変わったのか、下記のページにて詳細に解説されています。

 

※参考:Googleが検索品質評価ガイドラインを更新!【General Guidelines March 14, 2017】(プロモニスタ)

 

この「検索品質評価ガイドライン」が、Googleが重視する検索結果の品質のための基準になるわけですが、今回追加された項目から読み解くと、どのような対策をしていけばよいのかが見えてきます。

 

今回追加された内容としては、「ヘイトや暴力を推進するもの」「侮辱的-攻撃的なもの」といったページは評価が下がるようになるという点と、「ページ品質評価」(最も重要な要因)の項目にて、「メインコンテンツの品質と量」よりも、「専門性・権威性・信頼性」が上に位置するようになったという点を押さえておく必要があります。

 

この「専門性・権威性・信頼性」は、Expertise(専門性があること)、Authoritativeness (権威があること)、TrustWorthiness (信頼できること)の頭文字から「E-A-T」と呼ばれ、今後ますますその重要性が高まると考えられています。

 

特に「YMYL」の分野においては、その傾向が顕著になると思われます。

 

「ん、YMYL?」という声が聞こえるようです。

 

ここで「YMYL」について補足説明を加えましょう。
「YMYL」とは、Googleから「検索品質評価ガイドライン」が公開された際に明らかになった考え方で、「Your Money or Your Life」の頭文字から作られたGoogleの造語です。

 

「検索品質評価ガイドライン」に記載されているところによると、商品売買や金銭授受、財産・資産に関わる情報や医療や医薬品、健康に関わる情報、離婚・養育権・遺言書作成などの法的情報など、すなわち、人の生命や金銭に重大な影響を与えうる重要な情報をひっくるめて、「YMYL」と呼ぶことにしたようです。
「YMYL」にはほかにも養子縁組や自動車の安全性などの情報も含まれます。

 

以前、このブログでもキュレーションサイト問題について触れましたが、これも問題が大きくなった根本には、コンテンツのテーマがこの「YMYL」でありながら、「E-A-T」を全く無視した作りを進めてしまったことにあります。(他にももろもろ問題はありますが)

 

今回のフェイクニュース問題も、ことの本質はこのキュレーションサイト問題と同じではないかと思います。

 

結局は、ユーザーが安心して利用できる「有用で信頼できるコンテンツ」をサイトで提供するということに尽きると思います。

 

私も、結石出てから、Googleで検索して出てきた信頼できそうなサイトに書かれていた記事を読んで、それまでの生活で、コーラ飲んで、アーモンドチョコ食べまくってたことを深く反省したわけですが、キュレーションサイト問題で休止に追い込まれた「WELQ(ウェルク)」の情報が検索上位に出てたりしたら、霊の仕業と思っていまだにチョコ食べまくっていたかもしれません…。

 

そう考えると、Googleのフクロウさんには頑張れと個人的に声援を送らざるを得ません。

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